岡山大学西洋史学研究室便り

岡山大学西洋史学研究室で行われたことなどを更新していきます。

【近世・近代史勉強会】第1回が終わりました!

こんにちは。

晴れの国岡山では夏らしい(度の過ぎた)陽気に包まれたアツい日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、本日は第1回近世史・近代史勉強会が行われました。
夏休みにもかかわらず、2人の学部生と1人の院生が集まりました!

 

f:id:okayamaseiyoshi:20140807152618j:plain

今回のテーマは近代イギリスの根幹を成す「長い16世紀」に関してです。
グローバル化の萌芽とテューダー朝の歴史を背景に、近代に向けてのイギリス王国の基礎固めを論じました。
発表者の先輩はイギリス海軍史を専攻にしておられるので、普段は聴けないような観点からの「近世らしさ(中世と近代の混合)」への指摘もあり、これぞ勉強会の醍醐味であると甚く痛感した次第です。
神聖ローマ皇帝選挙出馬に見られるヘンリー8世のヨーロッパへの意識の強さ、アルマダ海戦に見られるイギリス海軍形成途上など、掘り下げれば掘り下げるほど様々な指摘や考察が飛び交う、大変有意義な場となりました。

次回の近世・近代史勉強会は同時代のドイツ、宗教改革やカール5世についての勉強会を予定しています。
もう少し沢山、参加者が来てくれると嬉しいなあと思いつつ。。。

それでは次回の勉強会でお会いしましょう。

扱った文献
『イギリス史10講』近藤和彦著、岩波書店、2013年

(文責・片岡)