岡山大学西洋史学研究室便り

岡山大学西洋史学研究室で行われたことなどを更新していきます。

4回生の声 その2

「私には改めて研究室でつながりを作る必要はない」と考えているのは勿体ないことだと思います。たとえ日々ずっと一緒に過ごしている友達という関係にならなくても、ちょっと自分とはタイプが違うなあと思っても、折角接点が出来た人々のことを良く知る機会がないままは損です。少しえらそうなことを書きますが、私は大学4年間、授業や研究室、アルバイト、就職活動などを経験し、多種多様な人々と会話することをとても楽しいと思えるようになりました。ひとつ年上の人は自分より多くのことを知っています。ひとつ年下の後輩も自分とは違う観点でものを見ています。そういった刺激は「多くの人と話すこと・接すること」でしか得られないものです。色んな性格の人がいるし、勿論引っ込み思案な人もたくさんいるでしょう。ですが色々な思惑や状況がある中、とりあえずはどんなところか覗きに来て見てください。研究室ではお菓子やお茶の用意がありますし、時々全く関係ない友達の友達がいて仲良く話していることも。お客さんを迎える準備はばっちりです。知り合いがいないから行けない、のではなく「これから知り合いを作りたいので来ました。」そう言ってもらえる環境づくりにも努めています。

 加えて私は卒業しても仲良くしてくださっている素敵な先輩や大切な同期に出会うことが出来ました。気の合う人々と2年間研究室で過ごせたのは大学生活の中で大切な思い出です。ちょっと来てみた結果、自分には合わないなあと思っても全然構いません。配属された人の中からこの研究室を気に入ってくれる人が1人でもいたら、この温かい空間は維持されるでしょう。最初はおそるおそる姿を見せていた現在3回生の面々も今ではすっかり顔馴染み。居心地の良さはピカイチだと自負しております。

 大学、文学部といったコミュニティに学生が求めているものは一人ひとり違います。何のために何をしに大学に来ているのか、それがきちんとわかるのは4回生の後半だと私は思います。それに気づいた時、どういった環境に身を置いているかということはとても重要です。そしてその環境を選択するのは自分自身。ぜひこのことを念頭に置いて後悔のない学生生活をエンジョイしてください。

 西洋史研究室は私が卒業してもまだまだ様々な面で躍進していくと思いますし、旧校舎時代の廃れ具合を知る者としてはその流れを止めて欲しくはありません。学生皆で作っていくのがゼミです。時にはゼミや授業に求めるものの違いから衝突が起こるかもしれませんが、自分の意見をしっかり言って、今後の研究室を構築してください。OBOGとして後輩と飲める日を楽しみにしています。

(文責:一ツ屋)